寡夫と民衆

 下々の民衆の食生活を視察にスーパーへ家人に同行した。歩いていたら近所の寡夫に会った。
「何処行き?」と聞かれたから
「嫁の買い物に付き合いや」と答えた
後で気がついた、彼は最愛の嫁を三年前に亡くしている。言葉を選べば良かった、反省した。


魚は高い、野菜も高い、民の暮らしは苦しいに違いない。ボンゴレをしたかったがアサリは600円、高いからやめた、ハマチも高いからやめた。エリンギと絹ごしを買って貰いました。

萬屋に
お供したがえ
まかないの
高きに泣きて
買わずに帰る
省福亭賄意


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