贋作騒動

 ベルトラッキと言う高名(?)な贋作画家がいる。いまテレビでカンペンドンクとかローランサンの画で真贋論争が喧しい。真贋鑑定は専門家が画材の年代や絵の具の中身、X線による下絵の有無、また所有者の履歴などで真贋を見極めることになって、かなりの確率で分かるようになっている。しかし、本当のことはなかなか分からない。画は高額である、ことが逆に本物の証明になったりするから欲しい人には高額である程に本物と思い込む思考に陥る。
 画商が居る、ブローカーが、贋作画家が、オークション屋がいる、だから真贋の闇は簡単には分からない。問題は画が異常に高いことにある、玄関マットの大きさで200億、300億で落札される。だから贋作騒動は終わらない、言わば所有欲と金銭欲と名誉欲のなせるわざである。だから無くならない、贋作は。絵画は美術館でゆっくり観るのがよろしい。我が街にはマティスが老人パス(無料)で観られる美術館があります。
     カンペンドンク  カップル

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