世界のなかで私は
私が
エルパソの移民の惨状を嘆いても
ウクライナの人々の悲惨を嘆いても
シリアの少女の人身売買を嘆いても
人種差別の根深さを嘆いても
駅通路の老婆の寒さを嘆いても
香港の激変を嘆いても
ミャンマーの軍の暴虐を嘆いても
タリバンの蛮行を嘆いても
友人の深い慟哭を嘆いても
何も変わらないのなら
もう嘆くのはやめた方がいいだろう
何も変えることができないなら
知らん顔をしてる方がいいだろう
誰も私を責めないし
誰も私を叱らないし
私は
ジャズでも聴きながら
開高健の「オーパ」でも
読んでいたらいいのだ
そうだね
それでいいんだね
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