奇病が

 前世紀の中頃から終わり頃、ある島で奇病が流行した、で始まる「清浄島」は作家が北海道在住と言うことから予想出来なくもないが礼文島の話。私の離島巡りの一番に挙げていた利尻、礼文の島々はこうして益々私を北の地に呼び寄せる。南西は宮古島(まだ西に与那国があるが)北西は壱岐対馬を踏破し、極北利尻礼文を制服すれば残すは八丈島(うーむ小笠原がある)でほぼ離島制覇となる。(ま、いろんなご意見も御座いましょうが)

いみじくも開高健が「東南アジアに行くと日本人はナショナリストとコスモポリタンに分かれる」と喝破したように「離島制覇をしたものはきっと日本をこよなく愛するようになる」と私は言うだろう。