三浦半島記  その2

 「太平記」に鎌倉時代(北条氏)青砥藤綱と言う優秀な官吏がいた。深夜、公務中、滑川の橋の上で十文落とした。彼は私財で五十文出し、人を使い松明でその十文を探させた。人は四十文の損だと笑った。彼は「十文は天下の損、そして五十文で世が賑わう」と言った、とある。今の政治家に聞かせてやりたい。もっとも、司馬さんはこの人が実在したかも怪しいらしい、とも書いているが、、、

この様に、司馬遼太郎を読んでいると、またまたその時代やその人物を読みたくなるのは、一つは私に歴史への興味の覆水が流れているのか、司馬さんの文章が上手いのか、だろうね。ただ、鶴岡八幡宮も二回も行ったのに、その前にこの本を読んでいたらよかったなあ、と。残念乍ら、行った当時、この本はまだ無かったか、18年前だ、いやあったか?

いにしえの 
ひともの訪ねて
行く旅も
生きてぞこその
ものなりけり

藤原垂父乃庶子(自分のことを庶子というかな?)

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