リタイヤ&ホーム

 69で仕事を辞める時、まあ予定より半年早かったが、元々、仕事も勉強も嫌いだからなんの抵抗も哀しみも無かった。その後、パートタイマーで二つの施設に通ったが、所詮、は所詮であった。家人とのフルタイムの付き合いも、彼女に言わせれば「45年になるけど、実質10年だったわね」の通り、家には帰らなかった、火宅の人とまではいかないが、小火(ぼや)宅の人だった。だからそれから五年で過去の10年は償ったと思う。あと五年生きるとして20年は「不在の人」のまま終えることになる。今や鬱陶しがられてると思うが、朝昼晩三食昼寝付きの侘び住まいである。病院、散歩、書き物、旅行と、かたやエクササイズ、習い事、病院、孫達へのおさんどんと別居の日もあり、その空隙が良い環境を維持しているとも思う。平和で安穏な日々を感謝したいが、まだ物足りないなあ、と言う気もなくは無い。欲望に限りがないのは〇〇魔羅ではありますが、昨今は「独り酒」を心がけております、なあ善さん!(注、善さんは誰かを指してはおりません、一般的呼称として、です)

       リタイヤの頃、6年前ですかな  

一首浮かんだ

幾山川

越え去りゆかば

秋の風

主人なしとて

朝顔の咲く

葦原道虚(あしはらのみちきよ)





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