悼み候、、


 BSで三島由紀夫のドキュメンタリー的番組があり、日を跨いで観ていた。その為か、なかなか寝付けず、しかし、やがて寝入る。深夜、なんとは無しに目が覚めた。時計を見るとまだ2時間経っていない。携帯から明かりが漏れていたから、見た。近くの人からのメール
「Nさんが亡くなられたそうです」と。
Nさん!いい人だった。人のいい人だった。そう言えば、一昨日、長男の黒いセドリックが玄関に止まっていた。長男が車の中で頭を下げるのが見えた。私も車で出かけるところだったが、走り出すとすぐ前をその車が走っていた。南に向かっていた。その事が珍しい事だった、南へ、家の前に、が、、
 あの時、病院に向かっているNさんが乗っていたのか、入院への送りをしていたのか、どちらにしてもNさんの死に関する事だったのだろう。Nさんは私より三つ上かな、ほんとにいい人だった。町内のうるさ方から罵詈雑言されても笑っている人だったなあ!同じ割り当て仕事の役目をしていてその役ももうすぐ終わるから「一杯やりましょう」と、言ったところだったが、、、
三島由紀夫は45歳で割腹自殺した。「金閣寺」「午後の曳航」くらいは読んだと思う。市川雷蔵主演の「剣」と三島自身主演の「憂国」を思い出した。
三島は「小説を書く、と言うのは世の中に怒りがあるか世の中と対立するということ」と言っているそうだ。

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