カラバッジョと宗達


 原田マハ「風神雷神」読了。1582年四人の少年と俵屋宗達はローマに出発する。3年半かけてローマへ、バチカン宮殿でグレゴリウス13世に謁見する。今なら13〜4時間でローマに着くのに。当時、人生50年と言う時代に3年も掛けて外国に行くと言うことがいかなることか、酔眼洗われるが如くなり。
 小説後半、宗達がミラノで無名の画家、と言うよりまだ少年に会う、それが私の好きな無頼の画家カラバッジョだ。彼の名前は出た村の名前、ダヴィンチのヴィンチ村のレオナルドと同じだった。ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラバッジョだった。 
 去るもの、出会うもの、これ人生なり!

      ゴリアテの首を持つダビデ
勿論、宗達とカラバッジョが会ったと言う史実はない、しかし、小説家の想像力は事実よりも面白い。

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