気をつけるべきこと


 私達は真理や道理や正道のために知識を得ようとする。読書や勉強やもっと言えば旅行や議論や研修などで。勿論、知識は真理に至る動力ではあるが、間違いやすいのは知識を得る事でより真理真実に近づいたと思うことである。赤があり、だから白が引き立つ、右があり左が見えるという、つまり真理というのは対局は嘘である、というほど簡単ではない。真理だと思ったすぐそば、少しだけ外れたところにそれは存在するかも知れないのである。1番危険なのはある側面だけを信じることでそのドグマにはまり、他者、他面を顧みないことである。
 世の中にはスッパリと切り捨てることのできるものなぞ何処にもないのである。社会における常識や規範と言ったものは、可能性の問題の多寡であり、必ず例外と言うものは存在するのである。

"やまのあなたの空遠く真理と言う魔物というのが住めり"
痴楽真理教室より

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