喫茶店今むかし
決めた通り、三左衛門堀のそばの喫茶店に行く。名前は変わっていたが、中は12〜3年前と同じだ。オイルストーブの横に座って沢木耕太郎を読み始めた。沢木の本は面白い映画を見始める様に始めから誌面に引き込まれる。一気に序章と第一章を読んだ。それはこれから秘密のベールを剥ぐ美しい女の身体を見るように魅惑的なスタートだった。
この喫茶店はオープン的なスペースでなく、仕切り板が高く、座っていたら全く他の席が見えないのだ。客のざわめきは聞こえてくるが、BGMのフュージョンジャズの様に一つの音の風景のようでまるで気にはならない。
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