ラサ、チベット密偵行1613



 イスラム教徒がメッカに行くのを一生の望みとするように、ラマ僧がチベットのラサでツオグラカン仏殿の釈迦牟尼仏に詣でたいと、このようないわば我々にとって狂信的とも言える宗教心を私は理解出来ない、それが宗教をわからない、信じることの出来ない一つのあきらかな理由だろう。

「天路の旅人」を読み進みながら思った。なぜ、こんないわば無名のほとんどの人が知らない西川一三なる人物の無意味とも思える密偵行を読もうとするのか、私もY君も含めて。考えるに、一つには沢木耕太郎が書いたものであること、もう一つはこんな大東亜戦争時代の一人の隠れた男のスパイの旅に"何か"を見出したい、と言う自分への問いかけがそうさせるのではないか、と。

追記、写真は関係ありません!ジャズライブに行った時の写真です。

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