少しの病いと旅と


 少し病があって、朝のささやかな美味しい食事もあって、贔屓チームの逆転勝ちやハラハラのテニスを観たり、友人との会合もあり、温泉一泊や美術館巡りや、小さな空や小さな広場や太陽の影や小雨の雫の優しさを感じて、生きて行くしかない。難しく考えても易しい時が過ぎる訳でもない、悲嘆にくれるほどの感性の蓄えも残り少ない、歓喜に溢れるほどの愉しみを背負う背嚢もない、日々のちいさな悲喜交々に反応するだけだ。
 さあ出かけよう陽の堕ちる前に!

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