新地のはずれ♬


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ぶらり入った
新地のバーで
顔をあげたら
居たお前
笑っていたが
涙目だった

あれから何年
どうしてた
いつのまにか
消えていた
いつのまにか
いなかった

探しはしないが
待っていた
あの大江橋を
見下ろす部屋に
おまえの匂いが
残ってた

恋しちゃいないが
愛してた
おまえを身体を
隅々を
煙のように
消えていた



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