去りし友人、知人

 折につけ、さきに逝った知人、友人を思い出します。過日あったOさんと昨年始めに亡くなった阿南のBさんとの日々、そしてMとY君、思い出の濃淡はあるがいずれも別界に渡ってしまったことには違いない。恐山のイタコでもない限り彼らと話しすることは出来ない。彼らとの別離がいつまで続くか分からないが、生きてし日々の記憶は褪せることはない、ただ記憶が遠のくだけだ。
 悠久の大地はあれど無限の命はない、たしかに無駄な時間は減ってきたようだ、それはあたかも残り時間を大切にせよ、と言う彼らの異界からの囁きに従っているように思える。身体の怠い日、快活な日、さめざめとした日、何か飛び上がりたくなる日、それはこう言うことだろう。

道道無常道
天天小有天

明日は晴れるか分からない
しかし
必ず明日の風が吹く

墓碑銘は「優しかった人」と。

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