幸せの秤はどこに?(壱)

 幸せの度合いを測る秤があれば、例えば、金、愛、恋、尊敬、名誉、地位、そして健康、などかな?人は他人との比較を秤にする。あいつより、彼女より、彼より、何かが優っているから、何かでは負けているとか。身体のこともあるだろう、背が高い、スタイルがいい、綺麗だ、目が可愛いなどなど、おそらく自分が1番気になることを人と比較するのだろう。

 だれにでも弱点がある、背が低い、太っている、髪が薄い、色が黒い、しかし、直しようのないことは諦めがつく、親のせいや、遺伝子の悪戯のせいにしてもよいが、努力で変わる事は諦めがつかない、自分を責めたりするのだろうね、多分。

幸せの秤?  無いね、誰にでも小さな世界の小さな道はあるのだよ、と老子先生もおっしゃっている。いま、自分が本当に欲しい世界の彼方に幸せがあるのだろうね。だから、いま欲しいもの、その向こうに幸せがある、と思えば幸せへの秤も分かるだろうよ。

堀に何本かある橋のたもとに50くらいの男が紙片を握りしめてうなだれている、何か悪い通知が来たのか、秤の目盛は不幸せな方に振れているようだ。

コメント

人気の投稿