借りた本からは何が

 宮本輝「本をつんだ小舟」を友人が貸してくれた。何故貸してくれたのか分からない、また何故この本なのかも分からない。宮本輝は何作かは読んだがあまり好きな作家ではない。一つはなんか暗いからだろうが彼の生い立ちが暗い。父親の破天荒、母親のアル中と少年時代が不幸だったことがこの本で分かる。32冊の本の紹介は、それによって彼を語ることになる。友人もその少年時代は楽しい時ではなかったとある程度聞いて知っている、その友人が読んだのは宮本輝と自分の人生を重ねたのかもしれないと思う。僕にわざわざ貸してくれたのは「僕に比べたらお前なんかは極楽とんぼや」と言いたいのかも知れないなあと半分くらい読んでそう思いだした。

32冊のうちよんだ事のあるのは「飢餓海峡」「異邦人」「あすなろ物語」「ドクトルまんぼう航海記」と「楢山節考」くらいかな?


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