大江健三郎と

 大江健三郎の小説集3とフィリップ・ロスの「プロット・アゲインストアメリカ」どちらも1kg近い太い本。少なくも一作は読まないと、重い目をした事と何か申し訳ない気持ちで、一作は読もうとした。Fロスの始めの作はリンドバーグの話しであった。リンドバーグは1927年にニューヨークからパリに単独無寄港、単葉機で飛んだ英雄だが、彼が幼い息子を誘拐され殺害されたことは有名だ。しかしナチスのゲーリングから勲章を貰ったとか、ナチスの支持者であったとか、やがてルーズベルト相手の大統領選に出たことは知らない人が多いのではないだろうか?
 大江健三郎の最初は「セブンティーン」で1961年刊である。と言う事は1960年の山口二矢を想い浮かべるはずだ、山口は浅沼稲次郎を殺害し、17歳で鑑別所で縊死している。ところが解説を読むと大江は彼をモデルとしていない、また彼をモデルとするのは時期的にも不可能である。そして主人公は左翼少年である。
これで返却出来るわ!

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