持て余す悲憤
「持て余す悲憤を超えて」
闘いの血 死 慟哭に
涙を流すのは止めよう
君の涙は
避難民のパン一クズにもならない
君は下らない議論に口に泡を溜め
昔の想い出噺しに
大嗤いしてればいい
君の知識や議論は
越境の民の一滴の水にもならない
君は酒を呑み
飽食に身を任せ
頻繁にトイレにでも行けばよい
やがて戦いは終わり
人々は心にも身体にも深く重く
怨念と執念だけを遺して
また粛々と洗濯物を干すだけだから
もし君に
一粒の善意でもあるのなら
テレビニュースなど見ない方が良い
どうせニュースは
真実など
伝えたことなど
一度もないのだから
君は二日酔いに
呻吟し
曇り空を眺めているだけでいいのだ
世界は君の言葉や行いに
今までも
これからも
期待したことなど無いし
期待などしていないから
柊 尚里
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