古庄村物語 その2.

この村の人口は1000人足らずである。御庭市との合併には応じなかった。この古庄の村の素朴さや自然を村として守りたかったと言ってよい、純朴な人情と昔のままの自然は何ものにも変え難い、それが合併を拒んだ理由である。黒崎たちが泊まった旅荘は「ふるさと創世一億円」で出来た。1985年のプラザ合意でドルが250円となった時の蔵相、のちに金屏風事件で失脚した竹下登総理大臣の肝入り政策だ。当時古くなった小学校の建て替えで旧校舎が残った。このまま潰すのは忍びないとの村人の思いが簡易旅館となったわけである。一泊3000円、自炊、洗濯などほぼ自分でする、長期滞在すると一泊1000円くらいになる。この土地の研究者とか自然派研究の長期滞在にはもってこいである。黒崎とその仲間はこの自然と人間の純朴さが好きで利用するようになった、そしてもう10年以上になる。


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