祖母の思い出

  自分が祖父と呼ばれるようになって、後年孫たちにどんなふうに思われるだろうか、などとたまたま眠れない夜に考えていた。私の母方の祖母は昔の言葉で言う"せむし"で背骨が曲がっていた、小柄な上にそれだからほんとに小柄だった。小学生でもう私は背丈で抜いていた。しかし、優しかった。幼児の時に何度も背負われた記憶がある♬ねんねんころりよねんころり♬と言う歌が聞こえると寝ていたと言う。父方の祖母も長男の子であるからよく可愛がってもらった。しかし、祖父の思い出はあまりない、一人は私が生まれる前に亡くなったから知らない、後の一人は酔っ払っ


ている時しかしらない。いつ行っても酔っていた、そのせいか早逝だった。だから私は孫たちに良く思われたいと言う気持ちが強いのかもしれない。母方の祖母は「ぬい」と言う名前だった、今でもはっきりと顔は覚えている。叔母の家で生活していた祖母に会うとどんな時でも安らぎを覚えた。自分の家に帰る前に必ずその家に寄り祖母の顔を見てから間借りの家に帰った、ほんとうにやさしかった。何を言っても聞いてくれた、そしていつも心配をしてくれた。そんな祖母の様な存在でありたいといつも思っている。孫たちはどう思っているか知らないが、、、、、、

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