おまえもなあ   


 「きみもなあ、もう手仕舞いする歳だろ、目の前が事実なんだから、アホみたいな話していないで、現実的に生きたらどうだ」師
「現実的なつましい生活してますよ」
「国境なき国家群とか貧富の差なき世界とか言ってるじゃないの?」師
「しかし、そう言う理想を無くしたらだめでしょう?」
「世の中はなるようにしかならないよ」師
「それは私が常々言うてますよ」
「そうだろ、そしたらそんなぐずぐず言わないで真っ直ぐ生きたらよかろう」師
「しかし、何か抑圧感とか鬱屈したものも必要でしょ」
「青いね、まだ君は、まあ遅れてきた青年、少年だね」師
「それって何か悪いですか?」

師(君は充分イージーに暮らしてる、がなあ)

コメント

人気の投稿