娘が   ❸

 「娘は老人施設のデイサービスに勤めてるんだ」
「私とおなじくらいでしょ?」
「うん、その娘が周りを見ていて心配するんだ」
「なんて?」
「大丈夫か?、とね」
「つまり、同じ年齢の人達の惨状をみてるからだね」
「そうらしい、しかし、そんな心配されてもなあ」
「そうね、なる時はなるからね」
「だよね」
「だけど、あなたは、少なくともあなたは大丈夫よ」
「それならいいけどね、いずれ来る道だからね」
「そうね」
「寿司でも行こう!」

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