徳島行脚なんてそんな、

 徳島にはよく行った。阿南、那賀郡木頭村、100回は超えている。昭和40年代は半日かかった。和歌山からフェリーで小松島そこからバス、明石から淡路島縦断して夜行バス、最後の方は車で3時間で行けたな。淡島海岸、木頭村小森旅館、山間僻地の小学校跡地、天魚の塩焼き、ヨコワの酒盛り、相生町のランチキ宴会、秋田町彷徨、ホテルクレメント15階のバー、置引きのエロ美人、鷹匠町の四畳半襖の下張り、吉野川河川敷涙のラグビー場、もうええか、すこし差し障りがあるからね。

「しかし、おめえさんよ、そんな昔噺ばかりしてるてのが、ジジイのあかしだぜ」　　転がしの善太　

「馬鹿やろう、こちとら"泣かせの銀次"だい、バタバタするんじゃねー　日照り続きでほこりが立たあ！」