映画「砂の器」

 初映が1974年、私が27歳の時、いい映画だったと記憶は語る。
 WOW2  で改めて観た。丹波哲郎、加藤剛、若き尾形拳、渥美清も出ていたのには驚いた。それからまだ清々しい時代の森田健作、また今は亡き名優が端役で多くでていた。戦前戦後の背景があり、何故恩義のある人を殺すのか、の答えは丁寧に描かれていた、と言うより松本清張の原作が緻密なのだろう。
 丹波哲郎扮する刑事が犯人の出生を探るために山中温泉に行く、当時はまだまだ開けていない田舎の温泉が描かれており、那谷寺が出てきたのは懐かしかった。和賀英良(加藤剛)の愛人の島田陽子が流産で急死するシーンはすこし雑いと感じたが、映像の粒子の粗さも手伝って昭和3〜40年代の雰囲気を至る所で見ることができた。なによりも、あちらこちら、どこでもタバコを吸うシーンが時代の古さ、変化を改めて思いしらされた、いや改めて感じさせられた、どう締めたらいか、、、、時間の経過を思った、、、でいいか!

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