映画「ゆれる」WOW2


 映画には二つある、3分で観るのをやめる、3分観たら目が離せなくなる。この映画は後者だ。兄弟の愛と嫉妬、また愛ゆえの葛藤、田舎、裁判、と話は進む。
 この映画の"間"がいい、カメラアングルがいい。吉田美和監督、一作くらいは観ているかもしれないが、これが'吉田美和'だと観たのは初めてだと思う。弟猛(たける)の縁側でボーッとしている"間"、裁判中の慰労会かでの真鯛の目のアップ、古ぼけたブランコシーソー(正規の名前は知らない、座るシートのあるブランコみたいなの)の揺れている"間"、この"間"が観客に想像を掻き立てさせている。画面に出さない、見えない部分をみてくれ!と言ってるようだ。この女性監督の感性を感じたね。
監督:西川美和、2006年、オダギリジョー、香川照之、蟹江敬三、真木よう子(若くて調べるまで誰か分からなかった)
余談ですが、西川美和さんて美人だね。

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