勇敢な兵士の弟

 と言う題の大江健三郎の小説を読んだ。1960年作だろう。特攻隊で死んだ兄貴の弟は不能になっている。兄は女を知らず童貞で死んだ。そのことで不能になったくらいしか思いあたらない、弟は治すために霊媒師のところに行く、と言う話である。 読みながら、李相日監督の「流浪の月」と言う映画を思い出した。文(松坂桃李)と更沙(広瀬すず)主演の悲しい話だ。文は二次性成長障害で性器が子供のまま、小学生の更沙は親戚の家で中学生に性的嫌がらせを受け、出会った文の家で何日間か過ごす。そして文が「誘拐」で逮捕される、その後も二人の哀しい理不尽な話がこれでもか、と続く映画だ。
良い小説は何かを残す、良い映画は人に考えさせる、か!

 LGTPQは大昔からあったはず、しかし、隠されていた、悪だとして、今は少しずつだが偏見はなくなりつつある、しかし、依然として悪だと断定する人もいることは間違いがない。

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