映画「やすらぎの森」⑩


 この映画はカナダ、ケベック州で隠遁生活を送る3人の老人の話。テッド、トム、チャーリーは奥深い森で隠れた生活をしている。大麻を栽培していくばくかの金にしているようだ。テッドが心臓発作で死ぬ。そこにシェルトルードと言う女性が生活する様になる、彼女は60年間精神病院に生活を余儀なくされていた。3人の年齢はわからないが、作中から70代中頃かと思われる。男二人に女性が一人、やはり変化が起こる、彼女とチャーリーが仲良くなりベッドをともにするようになる、歳はいっていてもトムは面白くない、話は三角関係になる訳ではないが、トムはやがて死期を悟り青酸カリを飲んで死ぬ。男達は死ぬ時は自分で決めている、だから青酸カリが用意してある。トムを埋葬した二人は二人で生きていく、行こうとする。
 社会から関係を絶って一人で山奥に生きていく、とは私も考えたことがある。チャーリーのことば、「この歳になって女性と関係を持てるとは思わなかった、それも美人と」彼女は「キスや愛撫をされたことは今まで一度も無かった、ただ一方的にセックスをさせられていた」と。
 原作があるらしいが監督が何を言いたかったかはわからない。ただ年齢的に近いから考えさせられたことは確かだ。彼らのような醜いぶよぶよではないがね!(2021、カナダ)

ラファという女性が出てくるが、彼女は何者?僕にはやすらぎの森には見えなかったけど、人が二人寄ると社会になってしまわないかなあ?

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