遠藤周作と村上春樹

 たまたま、偶然に大作家(村上は大作家というには少し違う気がするが)二人の短編集を読むことになった。遠藤「秋のカテドラル」村上「女のいない男達」、二人の年齢差は25〜6歳、書いた時期が遠藤は40中頃、村上60代中頃、初期作品集と村上はもう充分円熟期(これも少し違う気がするが)等々の違いがある、また遠藤のは実話風、村上は創作風、などもあるが、やはり村上春樹の方が面白い。比較すべきでは無いかもしれないが、遠藤はまあ手慰みに書いた様な気がする、対して村上は「何かの意志、目的」があって書いたような気がする。
 時代差は50年ほどある、それもあるだろう、不遜にもこう書いてきた、重ねて私が言うのもおこがましいが、面白きは「女のいない男達」である。 
 遠藤の短編はもう置いといて「影に対して」に移ろう。

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