町は変わるが  

 市内西の方に小用あり、だからと言うか、ついでに車もたまには少しの長旅を、と2号線で隣の市までタイヤを転ばせた。その町は50代に8年間、禄を食んだ町だ。勤務していた建物は外壁を塗り直したか綺麗になっていた、いや単にそう見えたのかも知れないが、、、
 街中の以前は本やCDを売っていた店はハンバーグ屋に変わっていた。よく行った居酒屋はそのままあり、その他大きな変化はない、が町を忘れている、この道を曲がればあそこに行く、それを思い出しながらハンドルを切る、町は大きく変わっていないがこちらが大きく変わった、と思う。嗚呼20年前になる、飲んだ、食った、走った、寝た、歩いた、と悪くない思い出ばかり浮かんできた。

思い出はいつも美しい、しかし、その美しさに見過ごした、いや見過ごされた隠れている悲しみも、またあるには違いない。

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