映画「悪は存在せず」(15)

 2020年(ドイツ、イラン、チェコ)

イランの死刑執行する兵士が「やれない!」と抵抗し、看守を脅し逃げる話を中心に4つのオムニバス映画。レビューにあるような死刑執行をする側の立場を云々、とか死刑制度の問題提起とは感じなかった。イランの兵役、死刑を執行したら3日間の休暇が与えられる、などの方が私にはインパクトが大きかった。

 ベルリン映画祭で「金熊賞」をもらったが、監督がイランで逮捕されて受賞式には出られなかったそうだ。政治体制、法律、宗教など、世界には様々な国がある、しかし、人間の悩み、愛の相剋、憎しみはどんな国でも共通の難事である。


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