遠藤周作    19


 "封印された原稿"ETV特集。昨年秋の再放送を観た。遠藤周作は私の歳には既に他界している。彼の死後、未発表原稿が見つかった。それは彼の父が母親を見捨てほかの女に走ったことで父との確執が生まれた経緯の作品だった。父は「平凡な人生」が良いと、そう生きた人だった。
 しかし、離婚したのは平凡では無い、と思うが。まあ置いといて。
 小説の中、一人暮らしの母親から手紙が来た。「アスハルトの道は歩きやすいが足跡が残らない。砂浜は歩きにくいが足跡が残る、だからそう言う人生を歩きなさい」と小説の主人公に送っている。
 番組は最後には「生活」=平凡、「人生」=冒険と言うが結論はどちらも生きる上では必要だ、と言う風な締めだったが、私はその母親の「アスハルトVS砂浜」的な発想をする人だから父親は離婚したのじゃないかな?とそのことを強く思った。
 嗚呼、遠藤周作もまた読まないとなあ!
 それにマイリンスキーのアリーナ・ソーモア、あのバレエ団員のカラダ、お腹は女性でも段がついているよ!バレエも観ないとなあ、と知識欲は荒野を駆け巡り続ける。

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