とある酒場で、、


 老人が6人ほど集まったとしたら、まだ仕事しているもの、もうリタイアしている者、少しだけしている者と、雑多である。政治の話はしない、宗教はタブー、お金の話も避けている、すると話は孫の話しか、女の話しかになる。しかし、女の話も10年前なら、まだまだの(つまり現役だと)話しだったが、これもリタイアもしくはリタイアに近いひとが多いから共通の話題になりにくい、否もうしたくないと言う雰囲気を醸し出している人さえいる。孫の話しは無難だが、飲み屋まで来てかい、となるだろう。すると、もう話は続かないわけで、自ずと静かになりただ酒を飲む、刺身を啄ばむとなる、「もうそろそろこんな会も締めにしようか」と私が言うと、ほぼ全員が黙って首を縦に小さく振る、となるね。つまり老人は静かに自宅で酒を飲むのが良い、と言うよりそれしか無い、となる訳である。

故郷は自宅にありて思うもの、もしや歳老いて軒の燕となりとても家の温もり忘れまじ、、、、

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