観察力がある

 街で出会った人がすぐ分かる。私の特性だと思っている。相手は気付いていなくても私はかっての同僚、部下、町内の人、ちょっとした知り合いがすぐに分かる。まあそれだけ人を見ながら歩いていると言うこと。しかし、最近では、つまりコロナ以後は難しくなった。行きつけの歯医者の衛生士、看護師、ドクター、みなさんマスクをしてるからである。この人たちは街で出会っても、飲み屋で隣りになっても分からない。しかし、相手は分かるわけだから少し不公平だと思うがしかたない。目から上だけだと全体が分からない、鼻とか口が大きく美醜を決定付ける、つまりマスク美人てのが多い訳だ、だから入院中のナースも「なーんだ」となるかも知れない。マスクは希望も欲望も生むツールと言えるかも知れない、ほら帽子の前の紗とか平安時代の扇とか、褥をともにしたら「あんた誰？」と光源氏もなったかも知れないね。

久しぶりに水彩画を描いた。題して「萎みかけのミニ薔薇と松ぼっくり」絵を描く気になったのが良い。