西村賢太

 テレビでチラッとみた名前で「無頼」「荒廃」などと呼ばれていた作家、全く知らなかった、から図書館で借りて来た、少し読んで著者紹介を読んだら1967年生まれで、中卒で、2022年に急逝している、つまり55歳位で亡くなっている。「雨滴は続く」と言う絶作だが、最終章を前になくなっているから、未完小説だ。2、3ページ読むがまあ癖のある文章で最後まで読む自信はない、とそのことより彼の紹介を読んでいたら二人の男を思いだした。一人は中学校の同級生で、今はどうしてるか知らないが新開地によく行っていてよく病気になっていた。もう一人は大阪杉本町のT君の下宿に居候していて、私がそこに行くと、どこかに出て行く変な奴で彼の週刊誌を読もうとすると何処もかしこも貼り付いていて、投げ出したものだ、何かノートらしきものを書いていて「放擲」「放擲」「放擲」ばかりの文字が並んでいた、もう顔も思い出せないが、彼は市大の学生であったのか、一体何者だったのか、いつのまにか居なくなっていた。「雨滴は続く」はもう少し読んでみよう、しかし、最後までは無理だろうね。西村賢太、本人も言ってるがこう言う「知る人ぞ知る」マイナーな(有名ではないという意味)な作家もいるんだなあ、と。

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