ナースコール

 部屋から点滴が終わったと連絡しようと、間違えてピンクのボタンを押したらナースが二人飛んできた、そう言う連絡はグリーンのボタンだったそうだ。

　その昔、西播磨の施設でずっと、ずっと何回も何回もナースコールをする女性が居たのを思い出した。(もう20年以上前の話だから書いてもいいだろう)偽のボタンを置いたり、鳴らなくしたり、色々思案したが、「狼少年」のように、本当のナースコール、つまり危険な状態なら困る、と言うことで結局採用しなかった、出来なかった。

　その時の女性がどんな気持ちだったのか知るべしもないが、今回自分が呼ぶ立場になって、もし自分がそうなったら、と考えると何か因果は巡ると言うのかセンチになりましたね。

しかしね、最近やたら昔のことを思い出すね、これって現世からの離反を暗示してないのかな？

問わずとも

問われるように

向こう岸

尚里