映画「生きる」を観る

 私の名前は黒澤明の「生きる」で人気絶頂だった志村喬から取ったと父から何回か聞いていた。だからその映画は1947年頃だと思っていた。しかし、今回そのリメイク版のリーフレットを見て1952年作だと分かった。
ノーベル賞作家のカズオ・イシグロ脚本のこの映画は上記のこともあって観ようと決めていた。だけど、このひと月いけなかった。映画は1953年ごろのロンドンが舞台である。役所人間のウイリアムズは市民課の課長である。まあたらい回しの典型役人だった。ある日医者から余命9か月の末期癌だと宣告される。彼は変わる、余命を「生きる」ことにする。
旧作は観ていない。戦後復興期であったことはイギリスも日本も変わらないだろう。良い映画だった。
帰る路、私が罹患を知る前ならどう感じたろう、と考えながら歩いた。

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